熊本工業高校3年生の皆さんが工場見学に来てくれました
先日、熊本工業高校の3年生の皆さんが弊社の熊本工場に見学に来てくれました。

ほとんどの生徒さんが実際に帽子が作られる過程を直接見たのは初めてと話してくれました。皆さんもものづくりの現場の空気や細やかさに、驚きや新鮮さを感じてくれたようです。
中にはものづくりに興味を持っていた生徒さんもおり、想像していたより全然違うという率直な感想もいただきました。
今、ものづくりは「パソコンに頼る時代」と思われがちですが……


しかし実際に帽子をつくる現場では、パソコンだけでは再現できない細かい部分がたくさんあります。
特に弊社の定番であるウールベレー帽は、創始者・橋本繁雄が自作した手横編み機から生まれた製法を今も大切に受け継いでいます。帽体を縫い合わせる工程では、縫い目が美しく揃い、左右のズレを最小限に抑えるため、熟練の職人がリンキング専用機械の針に通して一つひとつ手作業で仕上げています。機械だけでは出せない、人の手ならではの温もりと精度を追求しているのです。
見学に来てくれた生徒の皆さんにも、「手と機械のバランス」を実際に見てもらい、ものづくりの奥深さを感じてもらえたら嬉しいです。
これからの世代に伝えたいこと


パソコンやデジタルに慣れ親しんだ今の時代でも、「デザインする側」だけでなく、製作する側とのコミュニケーション力も非常に重要になると考えています。
「実際に作れるか」「どうやって作るのか」を理解した上でデザインを考えられるかどうか。それが良い製品を生み出す鍵になると、私たちは信じています。
私たち自身も、ただ帽子を作るだけでなく、ベレー帽の文化を広げていきたいという想いで日々取り組んでいます。
よりかぶり心地が良く、選ぶだけで嬉しくなるようなベレー帽を、これからも追求し続けます。
今回の工場見学で、製造業やアパレル業界、特に帽子づくりに少しでも興味を持ってくれた生徒さんがいれば、これ以上嬉しいことはありません。
たとえすぐにこの道を選ばなくても、「帽子づくりの現場ってこんなところなんだ」と知ってもらえただけで、私たちにとっては大きな意義があります。