70年以上の技術と経験が編み込まれた、全日本製・元祖ウールベレー

Beret is flamingo のベレー帽は、弊社熊本工場の創始者・橋本繁雄が自作した手横編み機から生まれました。彼の手によって誕生した原型をもとに、私たちは今もなお、熊本工場でベレー帽の製造を続けています。

定番のウールベレー帽は、メリノウールのみで作られたものとしては珍しく、さらに、帽体の編み立てからバリカン仕上げ、縫製まで、日本国内の工場で一貫して行い、一つひとつ丁寧に仕上げることで、品質と安心感を両立しています。

素材を選ぶ段階から、その持ち味を活かす工程まで取り組んでいます。発色、成形、触り心地、フィット感──こだわり抜いたものづくりで、長く寄り添えるベレー帽をお届けしています。

 

厳選した素材:メリノウール100%

弊社の定番ウールベレー帽は、メリノウール100%の糸から始まります。メリノウールとは、「メリノ種」という特別な羊から採れる高品質な羊毛で、一般的なウールと比べて繊維が細く、非常にやわらかい肌ざわりがあり、羊毛の中でも、特に高級な素材として知られています。

この素材は、保温性が高いだけでなく、湿度を調節する性質にも優れており、常に快適な被り心地を保てます。さらに、吸湿性・防臭性といった機能性も高く、汗をかいてもベタつきにくく、蒸れにくいのも、メリノウールならではの特長です。

 

帽体作り:編み立てとリンキング

ベレー帽の帽体は、自社オリジナル編み機によって編み立てられます。

針の設定を行うと、編み機が自動で糸を編み始め、わずか約7分で帽体の生地が完成します。

編み上がった編み地は、職人が両端の編み目を一目ずつ手作業で、イタリア製のリンキング専用機械の針に通して縫い合わせていきます。この工程は機械だけでは行えず、必ず人の手が必要とされる作業であり、職人の技術が求められます。

すべてを機械で縫製する方法に比べて手間はかかりますが、縫い目がきれいに揃い、左右のズレも少なく、補正の必要も最小限。仕上がりが美しく、被り心地もよりやさしく、肌に触れてもチクチクしません。

帽体が完成したあとは、編みキズの有無をチェックし、必要に応じて補修を行います。その後、帽子の頭頂部にある小さな穴を絞って閉じます。

また、ベレー帽の頂点にある小さな突起は「チョボ」と呼ばれ、チョボ付きの場合は、専用の機械で編み上げた紐を、ひとつひとつ職人の手で丁寧に取り付けています。

 

質感と色を整え:縮絨・染色・揉み

完成した帽体は、縮絨機に投入されます。約50℃のお湯の中で、圧力と摩擦をじっくりとかけながら生地を縮ませていくことで、ふんわりとしたやさしい肌ざわりと、柔らかな質感が生まれます。これはウールやアンゴラが持つ本来のしなやかさが引き出される、大切な工程です。

縮絨が終わったあとは、いったん脱水を行います。

続いて行うのは染色です。現在、弊社の定番ウールベレー帽は全48色の豊富なカラーバリエーションを展開しています。発色の美しさにもこだわりながら、酸性染料を調整し、地元熊本の阿蘇山系地下水を使って、じっくりと時間をかけて染め上げます。

染め上がった帽体は、熟練の手つきで素早く揉み、綿帆布の上に一つひとつ並べられ、巻き上げてから専用の機械に入れて生地を整えていきます。

帆布は丈夫な素材で、ベレー帽のフォルムを保ちながら、生地表面をなめらかに整える役割を果たします。この工程は、帽体の表と裏の両面を2回ずつ合計4回行います。

毛羽立ちを抑えつつ、生地全体をやわらかくなじませることで、より滑らかなフェルトのような質感に仕上がります。

その後、もう一度脱水を行い、次の仕上げ工程へと進みます。

 

成形:自然乾燥と型入れ

揉んで脱水した後のベレー帽は、カビを防ぐため、風通しの良い屋外で自然乾燥させます。熱を加えずにじっくりと乾かすことで、生地が縮みすぎることなく、ベレー帽本来のふんわりとした風合いを損なわずに美しく保つことができます。

十分乾燥させた帽体は、温めた金型にセットし、丸みのあるベレー帽のフォルムに整えていきます。帽体の端をロープで締めて折り目を固定したあと、150〜160℃の電気乾燥機に入れ、形をしっかりと定着させます。

成形を終えたあとは、仕上げの一手間。ベレー帽の表面をバリカンで丁寧に刈り揃え、1〜2分ほどかけて毛羽立ちを取り除き、より一層なめらかな質感が引き出されます。

 

出荷まで:縫製と検品

ミシンでサイズ調整用のテープ、または弊社オリジナルのジャージテープにネーム、品質を付け、本体に縫い付けていきます。

こうして、どなたの頭にもやさしくなじむ、快適なかぶり心地の「元祖ウールベレー帽」が完成します。

縫製されたベレー帽は、一点ずつ丁寧に検品されます。穴あきやキズ、汚れなどがないかを念入りにチェックし、問題がなければ、検針機に2度通し、縫製時に針などが紛れていないかを入念に確認。

その後、商品仕様書と照らし合わせながら、色やサイズの誤りがないかを細かく確認し、ビニール袋と内箱に一つひとつ丁寧に梱包していきます。

すべての工程を終えたベレー帽は、形を整えたうえで梱包され、お客様のもとへ出荷されます。